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文/CACTUS NISHI(2008年5月28日更新)

栽培場所

ハオルチアはごく一部の品種を除きたいへん丈夫な植物です。戸外・室内・温室・フレームいずれでも栽培できますが、直射日光と生長期以外の雨を嫌いますから、50%以上の遮光と雨(霜)よけの屋根が必要です。また、室内ではなるべく明るい場所がよいでしょう。

水やり

水やりには鉢内の老廃物を洗い出して、新鮮な空気を送り込み、植物のホコリや汚れを洗い流し、光合成を高める行為も含まれます。水は鉢底から流れ出るまでタップリと与えます。用土で異なりますが、基本的には鉢底まで乾いたら水をあたえます。1度以上35度以下であれば、周年約一週間に一回程度です。

用土

当園(カクタス・ニシ)では、赤玉・日向・桐生・他(クンタン・有機肥料5%)を5・2・2・1の割合で、緩効性の化成肥料と防虫剤を適量混入して使用しています。ポイントは微量要素を確保するために3種類以上の土を混合すること、作ムラを避けるために緩効性の肥料を使用すること。鉢内の腐敗菌の分解や残水の腐敗防止に有効な多種類のバクテリアを含む有機肥料を混合することです。

植え替え

花の時期に体力があり充実させる為に春咲きの品種は秋に、夏咲きの品種は春に植え替えをすることをおすすめいたします。植え替え時に枯れた根や多すぎる細根は整理して古い大きな茎は切り取ります。また、太根も多すぎる時は鋭利で清潔なナイフで途中でカットします。(カットした部分から新根が多く出ます)ハオルチアの新しい根は最下部の葉の付け根の上中央から出るため、古い葉を取り除きます。植え替え後の潅水は細根を枯らさないように直後で。茎や太根をカットしたものは、翌日用土が均等に安定するようにタップリと与えます。

交配

ハオルチアの交配は、天気のよい日の午前11時から午後3時まで(原産地で虫が活動する時間帯)が一番効率がよく、午前中に花弁をとっておき、午後から受粉させるとなお高確率です。硬葉系やコエル・竜鱗など、採取の難しい品種は湿度を避けることです。また、採取用の♀株は大きなダメージを受けます。根張りのよい充実した親株に3〜4サヤ程度が妥当で、種を取りすぎた苗は回復に2〜3年要しますし、若苗などは本来の親株の特徴や大きさが出なくなります。開花から採取迄は約40日必要ですから、20日に一度、液肥を規定の量与えるとよいでしょう。(注)採取後の種子は日陰でよく乾燥させること!

品種改良

ハオルチアの交配は多くの場合♂株遺伝子です。例えばベヌスタの優性遺伝は微毛で、どの品種に交配しても微毛が見れます。ですから、交配用♂株の優性遺伝が何であるか知ることが一番大切です。白点・白線・緑線・窓の透明度など、これらは♂株に必要な要素で、斑入り・葉型・草姿・株の大きさ・窓の大きさなどは、♀株に必要な要素と考えます。また、純系種のF1苗はバラつきの少ない安定した苗が多く種間雑交配種の実生苗は草姿や顔の違うものや特徴のない物が多く必ず選抜が必要で、またそれが一番の楽しみです。
(例)♂濃白銀ビクターを♀大型レツーサに交配してできた苗を前の濃白銀ビクターに掛けもどすなど。
(追伸)兜・鸞鳳玉・牡丹類も経験上♂株遺伝です。

よくある質問

Q レース系がよく育たない。
A ギガス・デシピエンシス系の葉は薄く枯れやすいため、新根が枯れた葉や水分の少ない葉を貫通できずに横から回り込むことが多いので、枯れた葉や水分の少ない枯れかけの葉はそのつど取り除きます。または、秋に毎年植え替えする事と、少し深植えがよいでしょう。

Q 開花時期をずらせたい
A ハオルチアの花芽は休眠期後の温度と水やりに密接な関係があると思われます。当方は開花を遅らせるために、温室外に出したり、水を切ったりします。

Q 生長点が止まったり型くずれする
A 野生の株は休眠期が長く下葉が枯れこみますが、栽培下のハオルチアは下葉が枯れにくく、新葉の出るスペースがなくなります。生長点にプレッシャーを感じる株は下葉をもぎ取るか植え替えします。(鉢のフチに下葉がひっかかった株によく見られる現象です)

Q バイラス(ウイルス)はどうしたら
A ウイルスの入った症状としては、株全体が小さくなったり、葉に少し凹みが出たりの程度で見た目にはわかりません。しかし、元気に育っても肌に艶がなく大きくなりません。大切なのは感染を防ぐことで、空気感染や手での感染はなく、粘液感染なので、植え替え時の刃物の殺菌には注意しましょう。

Q 下葉がドロドロ溶ける
A ハオルチアの腐敗は進みます。下葉が枯れずに溶けると次々に進行して、ひどい時は生長点まで進みます。下葉の腐敗を見つけたらすぐに全て取り除き、その時に葉の付け根の茎の色が悪ければ、色の悪い部分をすべて綺麗にカキ取りましょう。

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