トップページ>今月の園芸作業


年が明け、これから本格的な寒さがやってきます。
年内持ちこたえた植物も、1月2月の冷え込みで枯れてしまうこともあります。天気予報の気温や降雪の情報に注意し、保温の工夫をしてあげましょう。 また、戸外での庭仕事が少ないこの時期は、ガーデニング情報を集めたり、春花壇の計画を練ってみたりするいい機会です。ガーデニングシーズンに向けて暖かい室内で楽しみましょう。




松竹梅の寄せ植えを楽しむ
お正月の縁起物として、松竹梅の寄せ植えを買われる方も多いのではないでしょうか。
お花は十分楽しんだけど、その後どうしたらよいかわからない。盆栽なんてやったことないし、難しそう・・・なんて、そのままになっていませんか?
最近では、和ものの器に小さな花木や山野草などを植えて、ミニ盆栽として楽しむのも人気です。
この機会に、梅や松の小品盆栽を楽しんでみませんか?


〜「松竹梅の鉢植え」基本的な楽しみ方〜
松も竹も梅も、外の日当たりで育つ樹木です。家の中では育ちません。
お正月の間、室内で楽しんだ後は、戸外の日当たりに移動しましょう。

特に松は家の中では枯れやすく、室内に置いておけるのは3〜4日が限度ともいわれています。
ただし、売られている「松竹梅の鉢植え」は、梅のお花をお正月に開花させるために、人工的に保温などをして育てられたものが多く、急激な寒さに出すと傷む場合があります。
厳しい寒の時期が続くうちは、日中だけ日当たりのよい戸外に出して、夕方には室内に取り込んだ方が無難です。徐々に寒さに慣らして、だんだんと外へ移動するようにしましょう。

夕方や夜間の水やりは根が凍結したりしますので避けます。水やりは暖かい午前中にすませましょう。
また、表面にコケが植えられているものも多いと思いますが、室内では乾燥しがちですので、コケが乾いているようでしたら霧吹きなどで保水してあげましょう。
お水やりは乾いたら普通にたっぷりですが、化粧砂やコケで乾き具合がわかりにくい時は、乾いた時の鉢の重さと、お水をあげた直後の鉢の重さの違いを、感覚で覚えておくとよいでしょう。

〜それで、花後はどうするの?〜
2月下旬から3月上旬になったら、鉢から抜いて植え替えます。
新たに寄せ植えし直してもすてきですが、個々に管理した方が植物のようすが把握しやすいです。
株元に植えられた小さな草花(笹やナンテンなどが多い)は、お手持ちの草花アレンジの花材として使うのもよいですし、単植で草もの盆栽にしても趣があります。

〜肥料をあげる時の注意〜
表面に苔をはっている場合、固形の油粕などを直接苔の上に置くと、苔が焼けてしまう場合があります。
苔を傷めないよう、ちょっとだけ穴などを作って苔に触れないようにするとよいです。

〜松と梅は、浅めの鉢で盆栽を育てる要領で〜
鉢植えの場合は、浅めの鉢を選び、低く刈り込んで、間延びしないようにします。
お庭にスペースがあるなら、そのまま地植えにするのもよいでしょう。



フクジュソウの植え替え

元日草(ガンジツソウ)ともいわれ、お正月を飾る花として人気のフクジュソウ。
一般に出回っている鉢植えは、底の浅い平鉢に植えられているものが多いですが、このままにしておくと根が充分に張れず、長持ちしません。 花が終わったらすぐに、底の深い鉢に植え替えるか、庭に地植えしてあげましょう。
※2年目以降の株は、植え替えは11月下旬〜12月にかけて、霜が降りてからが適期です。

植え替えの手順
(1) 鉢から抜き、根鉢を手でくずして、根の周りの植え土を取り除きます。
(2) 5〜6号の底の深い鉢を用意し、鉢底に鉢底ネット、鉢底石を入れます。
赤玉土小粒と腐葉土を1:1の割合で混ぜた培養土を鉢の半分まで入れ、元肥として緩効性化成肥料をまぜましょう。
(3) フクジュソウの株を入れ、培養土を足しながら植えつけます。わりばしなどを使い、根の間にも土がよく入るようにしてあげましょう。

植え替え後は外の日当りのよい場所に置き、春から夏の間は日陰で管理します。水やりは、表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。葉が枯れて地上部がなくなった時も忘れずあげましょう。肥料は、3月ごろに緩効性肥料を置き肥しましょう。



室内の鉢花を長く楽しもう

寒い季節にうれしい、室内で楽しめる鉢花たち。こまめな手入れで長持ちさせてあげましょう。

 日照不足に注意 

室内での管理は日照不足になりがちです。
日当りのよい窓辺に置き、2〜3日おきに鉢を回し、全体にまんべんなく光が当たるようにしましょう。また、風がなく暖かい日には、日中は戸外に出して直射日光に当て、日照不足を補ってあげましょう。


 暖房の効きすぎに注意 

冬の鉢花のほとんどは生育適温が15℃前後。寒さにも注意が必要ですが、暖房のよく効いた部屋におくと、花持ちが悪くなってしまうこともあります。暖房の風が直接当たる場所は避け、暖房の設定温度も高くしすぎないようにします。

比較的低温を好むシクラメンやプリムラなどは、夜は玄関など気温が下がる場所に移動するとよいでしょう。 冬は窓を開けないため空気がこもりがち。通気が悪いと病気がでやすくなるので、保温と合わせて換気にも気をつけましょう。

また、暖房の効いた部屋は乾燥しています。温度が低い時期は水やりは控えめで大丈夫ですが、暖かい部屋においている場合は水切れに気をつけ、鉢土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。
湿度が低く、土が乾いていないときは、霧吹きで葉水を与えてください。



ウメの剪定
ウメの剪定の基本は、落葉して休眠に入ればすぐに剪定ができますが、休眠して間がないと花芽が小さくわかりにくいため、花芽がしっかりと分かるようになる1月ごろが適期です。
花芽がわからなかったり、つぼみができてしまったら剪定は控え、花後すぐに行うようにしましょう。
★ウメの剪定は、
[ 樹形を整える剪定 ] と [ 花をたくさんつけるための剪定 ] の2通りあります。


ウメの剪定樹形を整える剪定  [ 適期:12月下旬〜1月 ]
伸びすぎた枝を短く切り詰めます。
中心になる枝を決め、先端から三角形の形になるよう、枝の先の方は短く、下のほうは長めに切り、込み合う枝や上向きの勢いの強い枝など、余分な枝を剪定していきます。

しだれ梅花をたくさんつけるための剪定
  [ 適期:花後すぐと、
    5月中旬〜6月の2回 ]

花芽を作る短枝を増やすため、軽い剪定をします。
内側の芽が伸びてきて枝が交差したりしないよう、外側の芽の上で切ります。これは、梅に限らずバラや樹木など、一般的な植物の剪定の基本です。

6月に再び剪定をするのは、さらに枝数を増やすためと、伸びてきた枝を整理することで木の内側まで日光がより当たりやすくなるようにするためです。

シダレウメも、込み合っている枝や内側に伸びている枝、余分な細枝などを切ります。(基本は同じです)
また、梅は「花梅」と「実梅」がありますが、実梅の場合は、実を多くするため、花梅より浅く剪定するといいでしょう。



エリカ「ホワイトデライト」冬の花、エリカを楽しむ

出回っているエリカは、南アフリカ原産のものが多く、冬は温暖で湿潤、夏は冷涼の気候を好みます。
冬は乾燥で寒く、夏は高温多湿の日本とは基本的には正反対の気候です。

耐寒性・耐暑性は品種によっても異なりますが、多くのエリカは低温の方を好みます。
開花期間中の適温は5〜10度ぐらい。このぐらいの適度な低温がもっとも花もちがよく、暖房の効いた暖かい室内などでは、早くお花が終わってしまいます。

ジャノメエリカエリカの中でも比較的に日本の夏にも耐え、関東以西なら地植えも可能なのは「ジャノメエリカ」です。
開花期間も比較的長く楽しめます。

●その他のエリカ
スズランエリカ---名前の通りスズランに似た白いお花が咲きます。花もちもよいです。
ブライダルヒ−ス----白やピンクのお花があります。低温の方が花もちはよいです。
クリスマスパレード---クリスマス近くに開花します。明るいオレンジ色の交配種。


エリカ●水切れは厳禁!
エリカは水切れに弱く、水が足りなくなると頭が垂れさがってきます。
一度こうなってしまうと、元には戻りません。水切れさせないようにします。
エリカの根はこまかくて細く、吸水はデリケート。
特に根がぱんぱんに張ってしまっている株は要注意。
一度サッとお水やりしただけでは、鉢の隙間からお水が流れるだけで、ほとんど吸水しません。
2〜3度、ゆっくりお水をあげて、根鉢の中までちゃんと水を吸ったかどうか、鉢を持った時にズッシリと重くなったかどうか、を確認しましょう。

鉢土ががんがんに硬くなっている場合は、お水をあげる前に竹串などで軽く土を2〜3箇所つついて、お水の吸水を助けてあげるとよいです。
鉢の底から出た余分なお水は、受け皿に溜めずに捨てましょう。

●頭が垂れちゃった・・・もうダメなの?
残念ながら垂れてしまった茎は戻りませんが、枯死していなければ、株そのものは大丈夫です。
植え替えそのまま養生し、暖かい季節になったら、短く切り戻して植え替えてあげましょう。曲がってしまった先端は、軽く切り戻してかまいません。
花期は、品種により異なりますが、基本的に植え替えは花後の、春〜初夏です。
酸性の土を好みますので、ベースは鹿沼土などでブレンドするか、市販の草花用培養土にピートモスや鹿沼土を加えてあげるとよいでしょう。



※ 東京近郊を基準とした内容です
TOP